FC2ブログ
2020. 02. 17  
果たして、水の女神か火の女神か?

前回のパニックを整理してみますと、『天知迦流美豆比売』とは、

1.天の近くを流れる水の女神
2.天に近付く太陽の女神


という案が出てきた所ですが、

>知迦流の『流』を『流れる』という意味で使いつつ、『る』と音読みさせるのは、パターン1にも2にも当てはまらない、音も意味も借りました的に欲張った感があって、古文が苦手だった私なりに、この時代の言葉らしくないんじゃね?と思ったのです。

…という、前回私が覚えた違和感についての考察に戻ってから、話を詰めたいと思います。

私、素人の癖に異議を唱えるのは身の程知らずな気もするんですけど、知迦流=近付くっていうのもまた、無いと思うんです。
ちかる、という動詞があるのかどうか、活用形も想定して、助動詞やら色んなパターンを調べまくったんですけど、

近=近い(近し)=ちか(し)→知迦、という、音だけ借りる万葉仮名パターン1(例:阿加流比売)はあっても、『近る』=近付く、近寄る、という動詞にはどうしても辿り着けなかったのです。

詰んだ……

と、しばらく屍になっていたんですけど、さっき『近し』っていう形容詞まで行ったじゃん!メの『明るい』の『い』を省いた『阿加流比売/アカルヒメ』がいるじゃん!!と気付きまして、

ちか・し 【近し】
形容詞ク活用
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}

連体形が、『近き』、もしくは『近かる/ちかかる』……

『ちかかる』が縮まって、『ちかる』なら、アリのような気がする!そうすると、

3.天に近い水の女神。或いは
4.天に近い生命力溢れる太陽の女神

おお、整理されてきた!
真逆感がすごいけど!!

だからどっち!?
と思っていたら、思い出しました。

天知迦流美豆比売は、アメ(アマ)シルカルミズヒメ、と読む説があったのだということを。

まあ、『知』だから、しる、と読んでもおかしくない。
現代語で『知る』だと意味が通じないから、古文的に別の意味があるんだろう……と思って調べてみました。

動詞で 『しる』と読ませる場合、『領る』・『治る』という漢字を当てることが多いようで、意味は、『治める、統治する、領有する』なので、

・天を領有する(カル)水の女神
・天を領有する(カル)生命力溢れる太陽の女神


ちょ!天を領有する天を統治するとか天を治めるとかとか、
推定・地方豪族の娘(私は歴史上の人物がモデルと考える派)にしてはスケールがでかすぎませんか……

アマテラスかよ。

……迦流(カル)が意味不明だけど。

じゃー、『カル』って何?

(つづく!)
関連記事
NEXT Entry
実は大物? 大年神の妻・天知迦流美豆比売:その3
NEW Topics
スセリヒメ様とスサノオ様の名の意味を解いてみる。その9
今上夫妻が天皇・皇后に相応しくない理由。その2
今上夫妻が天皇・皇后に相応しくない理由。その1
スセリヒメ様とスサノオ様の名の意味を解いてみる。その8
スセリヒメ様とスサノオ様の名の意味を解いてみる。その7
Comment
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
定義山西方寺を崇敬。伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。透明水彩絵師。

↓応援ぽちっとよろしくお願いします!

FC2 ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキング

リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR