2023.
01.
27
ここでは同一説は脇に置いて、ヤガミヒメも正妻スセリヒメ様の宮にひとりでのこのこやって来たのではないということです。
大国主がヤガミヒメを因幡から連れてきたんです。
ヌナカワヒメの地元にはには悲劇の伝説があり、オオナムチから逃げて殺されたり自死したり、夫がいたが戦争になり殺されたりと、古事記のエロいロマンスとは程遠い状態なのですが、『能登半島まで来たところで逃げた』→『オオナムチが部下に追わせた』という具体的な伝承もある程度に、オオナムチはヌナカワヒメを伴って能登半島まで来たけれどもも、海路で出雲に帰還しようとした隙にヌナカワヒメは脱出して逃避行をした、という事だと思います。
ヌナカワヒメは翡翠の産地の姫です。
その翡翠がどのくらいすごいかというと、日本では翡翠が取れないというのが常識だったのに、古代に日本中で発掘される翡翠は全て同じ産地のものだという調査結果しか出ない。
新羅の王の冠も、翡翠がジャラジャラ付いていました。それも同じものです。
※ 結果的に、熱心な学者さんが探し続けてやっと糸魚川の産地を突き止めてくれました。現在は採掘禁止です
日本で唯一の翡翠の国の巫女姫が、その地を離れたい訳がない。
周囲の者たちも、貴重な翡翠の巫女姫を奪われる訳にはいかない。
ヌナカワヒメは奪われたし、そこから懸命に逃げたのです。
《八千矛》はヌナカワヒメを出雲に連れ帰る予定だった。でも叶わなかった。
でも、このストーリーが歴史を反映していたなら、ヌナカワヒメを得られなくても、越の翡翠の産地は大国主のものであり、そこまで勢力を拡大したということです。
その為の『妻まぎ』(妻を探しに旅出ること。八十神の最後尾をオオナムチが大きな袋を背負って歩いていたのは旅をする為)です。
《国譲り》という、出雲サイドにして見れば茶番でしかない言葉が残っているように、出来るだけ戦争を回避して、話し合いで巫女を差し出すクニやムラもあったでしょう。
地方豪族の娘が天皇に献上され采女と呼ばれましたが、そのように差し出されたこともあったかもしれません。
結果、大国主の妻達は皆出雲にいた。
スセリヒメじゃなくても面白くありません。どうせ、自分と同じ女系の娘でなければ女王になる権利は無いのに、政治王の子などそんなにたくさんいなくてもいいはずです。
でも、権力を握った男というのは数多くの女性を集めて自分の種を残したいものなのでしょうムカツクわ。
(つづく)
大国主がヤガミヒメを因幡から連れてきたんです。
ヌナカワヒメの地元にはには悲劇の伝説があり、オオナムチから逃げて殺されたり自死したり、夫がいたが戦争になり殺されたりと、古事記のエロいロマンスとは程遠い状態なのですが、『能登半島まで来たところで逃げた』→『オオナムチが部下に追わせた』という具体的な伝承もある程度に、オオナムチはヌナカワヒメを伴って能登半島まで来たけれどもも、海路で出雲に帰還しようとした隙にヌナカワヒメは脱出して逃避行をした、という事だと思います。
ヌナカワヒメは翡翠の産地の姫です。
その翡翠がどのくらいすごいかというと、日本では翡翠が取れないというのが常識だったのに、古代に日本中で発掘される翡翠は全て同じ産地のものだという調査結果しか出ない。
新羅の王の冠も、翡翠がジャラジャラ付いていました。それも同じものです。
※ 結果的に、熱心な学者さんが探し続けてやっと糸魚川の産地を突き止めてくれました。現在は採掘禁止です
日本で唯一の翡翠の国の巫女姫が、その地を離れたい訳がない。
周囲の者たちも、貴重な翡翠の巫女姫を奪われる訳にはいかない。
ヌナカワヒメは奪われたし、そこから懸命に逃げたのです。
《八千矛》はヌナカワヒメを出雲に連れ帰る予定だった。でも叶わなかった。
でも、このストーリーが歴史を反映していたなら、ヌナカワヒメを得られなくても、越の翡翠の産地は大国主のものであり、そこまで勢力を拡大したということです。
その為の『妻まぎ』(妻を探しに旅出ること。八十神の最後尾をオオナムチが大きな袋を背負って歩いていたのは旅をする為)です。
《国譲り》という、出雲サイドにして見れば茶番でしかない言葉が残っているように、出来るだけ戦争を回避して、話し合いで巫女を差し出すクニやムラもあったでしょう。
地方豪族の娘が天皇に献上され采女と呼ばれましたが、そのように差し出されたこともあったかもしれません。
結果、大国主の妻達は皆出雲にいた。
スセリヒメじゃなくても面白くありません。どうせ、自分と同じ女系の娘でなければ女王になる権利は無いのに、政治王の子などそんなにたくさんいなくてもいいはずです。
でも、権力を握った男というのは数多くの女性を集めて自分の種を残したいものなのでしょうムカツクわ。
(つづく)

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