2022.
12.
06
実は、アマテラス系も古事記によれば天孫ニニギからは末子相続(ひとりっ子含む)で、初期の天皇までその傾向が続くので、出雲に限らず天津神勢も末子相続の文化が根強かったようです。
それなのに、日本書紀の本文が神武帝の祖父に当たるヒコホホデミ尊(実は神武帝の幼名?と同じ名だったりする)が末子ではなかった、しかも三兄弟の真ん中というのが意外です。
日本神話って、「真ん中は空気」って言われているくらいですから。
例えば、もう神話の始まりからして、三貴子ことオオヒルメ・ツクヨミ・スサノオ姉弟の真ん中、ツクヨミは名前からして月神っぽいのに行方不明。
イワナガヒメ・コノハナチルヒメ・コノハナサクヤヒメ、の3姉妹の中でチルヒメだけはニニギの妻になる事もなく、系図でヤシマジヌミ(めっちゃ出雲。スサノオ×クシナダの息子)の妻になったことがわかるのみで物語には全く姿を見せません。
※ だからチルヒメが真ん中かどうかもよくわからないのですが、姉イワナガヒメの別名だ、いや妹サクヤヒメの別名だ、と意見が分かれる程度に、同神じゃなかったとしたら姉イワナガと妹サクヤの間で真ん中であろうという状況証拠。又は「空気だから真ん中であろう」という逆読み推定。
そして、古事記のホデリ・ホスセリ・ホオリに挟まれた真ん中っ子ホスセリは、エピソードは「産まれました」とただそれだけで、○○の祖(皇統ではないよと言いたい時にわざわざ書く)という言い訳すら存在しない、ガン無視空気。
何年前の話だったかなー。
私の最推し女神・謎多き須勢理比売のお美しい御名の意味を知りたくて辿り付いた火須勢理が空気だったと知った時の絶望よ。
Wikipediaのスセリヒメがかなり酷いので、絶対に覆したかったんです。
おい、wikiの解説書いたアホ、「命」なら付いとる箇所もあるわ!
そんでスセリヒメ様を性欲の権化みたいに書くとは何という無礼。控え目に言ってスサノオ様の蛇の部屋にぶち込まれろ。
因みに、古事記の尊称はかなりいい加減なんです。wikiに書きたいならそのくらい知っておけ。
イザナギ様なんて呼び捨てから大御神まで幅があるんだぞ。
ただし、古事記はいい加減でふざけているようで、時々とんでもないネタを投下していくので侮れない。
古事記で《大御神》と呼ばれたのは、
女神アマテラス・イザナギ・アジスキタカヒコネの三柱だけです。流石にいい加減な古事記でも「大御神」という最高位の尊称だけは安売り出来なかったのでしょう。
アジキスキタカヒコネは大国主とタキリヒメの間の子供で、名前を見ると農耕神のようでもあり(鋤/スキの神格化)、登場シーンの描写からすると激しい気性の雷神属性(あ~スサノオ様の孫だな~という感じ)なのですが、この神が
迦毛大御神(かものおおみかみ)だとか、いきなり爆弾を投下するのが古事記なんですよね。
(つづく)
それなのに、日本書紀の本文が神武帝の祖父に当たるヒコホホデミ尊(実は神武帝の幼名?と同じ名だったりする)が末子ではなかった、しかも三兄弟の真ん中というのが意外です。
日本神話って、「真ん中は空気」って言われているくらいですから。
例えば、もう神話の始まりからして、三貴子ことオオヒルメ・ツクヨミ・スサノオ姉弟の真ん中、ツクヨミは名前からして月神っぽいのに行方不明。
イワナガヒメ・コノハナチルヒメ・コノハナサクヤヒメ、の3姉妹の中でチルヒメだけはニニギの妻になる事もなく、系図でヤシマジヌミ(めっちゃ出雲。スサノオ×クシナダの息子)の妻になったことがわかるのみで物語には全く姿を見せません。
※ だからチルヒメが真ん中かどうかもよくわからないのですが、姉イワナガヒメの別名だ、いや妹サクヤヒメの別名だ、と意見が分かれる程度に、同神じゃなかったとしたら姉イワナガと妹サクヤの間で真ん中であろうという状況証拠。又は「空気だから真ん中であろう」という逆読み推定。
そして、古事記のホデリ・ホスセリ・ホオリに挟まれた真ん中っ子ホスセリは、エピソードは「産まれました」とただそれだけで、○○の祖(皇統ではないよと言いたい時にわざわざ書く)という言い訳すら存在しない、ガン無視空気。
何年前の話だったかなー。
私の最推し女神・謎多き須勢理比売のお美しい御名の意味を知りたくて辿り付いた火須勢理が空気だったと知った時の絶望よ。
Wikipediaのスセリヒメがかなり酷いので、絶対に覆したかったんです。
おい、wikiの解説書いたアホ、「命」なら付いとる箇所もあるわ!
そんでスセリヒメ様を性欲の権化みたいに書くとは何という無礼。控え目に言ってスサノオ様の蛇の部屋にぶち込まれろ。
因みに、古事記の尊称はかなりいい加減なんです。wikiに書きたいならそのくらい知っておけ。
イザナギ様なんて呼び捨てから大御神まで幅があるんだぞ。
ただし、古事記はいい加減でふざけているようで、時々とんでもないネタを投下していくので侮れない。
古事記で《大御神》と呼ばれたのは、
女神アマテラス・イザナギ・アジスキタカヒコネの三柱だけです。流石にいい加減な古事記でも「大御神」という最高位の尊称だけは安売り出来なかったのでしょう。
アジキスキタカヒコネは大国主とタキリヒメの間の子供で、名前を見ると農耕神のようでもあり(鋤/スキの神格化)、登場シーンの描写からすると激しい気性の雷神属性(あ~スサノオ様の孫だな~という感じ)なのですが、この神が
迦毛大御神(かものおおみかみ)だとか、いきなり爆弾を投下するのが古事記なんですよね。
(つづく)

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