2022.
11.
16
ネットサーフしていて知ったのですが、スクナヒコナって出雲大社に祀られていないんですね。
国造りの相棒・スクナヒコナが常世の国に去ってしまって(多分死亡)、海を照らしてやって来た大物主(男神アマテラスのオオトシ)が助けてくれるまで、大国主が途方に暮れていたくらいの主要キャラにして義兄弟のスクナヒコナ。
スクナヒコナって、本当にウザいくらい大国主とペアで祀られている事が多くて、お前ら夫婦か状態。
たまには隣を嫡后スセリヒメ様に譲れよとスセリヒメ様推しの私はイラッとしていたくらいなのに、出雲大社からスクナヒコナが疎外されているってどういうことよ。
wikiの出雲大社のページに出雲大社に属するお社一覧があり、祀られている神様も記されているのでご覧下さい。
確かに、よその神社ではカップリングしまくり高確率で一緒のスクナヒコナが居ない。
祀るのを忘れた???
或いは、スクナヒコナは出雲の一族(血族または婚姻関係)じゃないから?
ざっと見る限り、出雲大社に祀られているのは、大国主をトップにした出雲族・女神アマテラスの部下(主に侵略に関わった者でニニギ~イワレヒコは含まない)・初期の偉い神様(イザナギイザナミ夫婦より前)、の3つに大別され、概ね古事記を踏襲しているようです。
※ 例えばオオトシやウカノミタマは日本書紀には登場しないけど、出雲大社では古事記通りにスサノオの子神だから祀られていると思われる
そう言えば、クシナダヒメ様もいませんね。日本書紀ではオオナムチはクシナダヒメの息子なのに?
でも、ふと思い付いたんです。
大国主から見て左側にあるのがスセリヒメ様が祀られている大神大后神社(御向社/みむかいのやしろ)。
右側にあるのがタギリヒメが祀られている神魂御子神社(筑紫社/つくしのやしろ)
はい???
神魂御子神社(かみむすびみこのかみのやしろ)が何で筑紫社なんだ?
普通に読めば、何かと出雲贔屓の母性的な偉い神様・カミムスビ=神魂だよね?
カミムスビの表記はいくつかあるのですが、出雲国風土記では神魂命と描きます。
因みに、神魂という字面を見ると、神魂神社(かもすじんじゃ/主祭神・伊弉冊大神。配祀・伊弉諾大神。大神を除けば日本書紀表記だなぁ)を思い出す人もいるでしょうか。
祭神がギ・ミ夫妻神、というかミ神が格上なのが、出雲で多く信仰されるイザナミ信仰をを繁栄しているのでしょうか。
尤も、この夫妻神が祭神とされた記録は中世末期から近世初期ごろで、その後寛文年間ごろの新嘗会祝詞には熊野大神・大己貴命などの神名が見えるとのことで、ちょっとよくわからない神社なんですよね。
神社の名前通り、カミムスヒが元々の祭神説もあるようです。
私も、祭神は文字通りカミムスヒじゃないのと素直に読みたいですね。
ところで、神魂御子神社(かみむすびみこのかみのやしろ)も、素直に読めばカミムスビの子神の社ですよね。
古事記でカミムスビの子と明言されているのは、焼け死んだオオナムチを蘇生させた𧏛貝比売(キサカイヒメ)と蛤貝比売(ウムカイヒメ)、そしてスクナヒコナです。
ほかにもいるようですが、メジャーどころはオオナムチと関わるこの三柱です。
(つづく)
国造りの相棒・スクナヒコナが常世の国に去ってしまって(多分死亡)、海を照らしてやって来た大物主(男神アマテラスのオオトシ)が助けてくれるまで、大国主が途方に暮れていたくらいの主要キャラにして義兄弟のスクナヒコナ。
スクナヒコナって、本当に
たまには隣を嫡后スセリヒメ様に譲れよとスセリヒメ様推しの私はイラッとしていたくらいなのに、出雲大社からスクナヒコナが疎外されているってどういうことよ。
wikiの出雲大社のページに出雲大社に属するお社一覧があり、祀られている神様も記されているのでご覧下さい。
確かに、よその神社では
祀るのを忘れた???
或いは、スクナヒコナは出雲の一族(血族または婚姻関係)じゃないから?
ざっと見る限り、出雲大社に祀られているのは、大国主をトップにした出雲族・女神アマテラスの部下(主に侵略に関わった者でニニギ~イワレヒコは含まない)・初期の偉い神様(イザナギイザナミ夫婦より前)、の3つに大別され、概ね古事記を踏襲しているようです。
※ 例えばオオトシやウカノミタマは日本書紀には登場しないけど、出雲大社では古事記通りにスサノオの子神だから祀られていると思われる
そう言えば、クシナダヒメ様もいませんね。日本書紀ではオオナムチはクシナダヒメの息子なのに?
でも、ふと思い付いたんです。
大国主から見て左側にあるのがスセリヒメ様が祀られている大神大后神社(御向社/みむかいのやしろ)。
右側にあるのがタギリヒメが祀られている神魂御子神社(筑紫社/つくしのやしろ)
はい???
神魂御子神社(かみむすびみこのかみのやしろ)が何で筑紫社なんだ?
普通に読めば、何かと出雲贔屓の母性的な偉い神様・カミムスビ=神魂だよね?
カミムスビの表記はいくつかあるのですが、出雲国風土記では神魂命と描きます。
因みに、神魂という字面を見ると、神魂神社(かもすじんじゃ/主祭神・伊弉冊大神。配祀・伊弉諾大神。大神を除けば日本書紀表記だなぁ)を思い出す人もいるでしょうか。
祭神がギ・ミ夫妻神、というかミ神が格上なのが、出雲で多く信仰されるイザナミ信仰をを繁栄しているのでしょうか。
尤も、この夫妻神が祭神とされた記録は中世末期から近世初期ごろで、その後寛文年間ごろの新嘗会祝詞には熊野大神・大己貴命などの神名が見えるとのことで、ちょっとよくわからない神社なんですよね。
神社の名前通り、カミムスヒが元々の祭神説もあるようです。
私も、祭神は文字通りカミムスヒじゃないのと素直に読みたいですね。
ところで、神魂御子神社(かみむすびみこのかみのやしろ)も、素直に読めばカミムスビの子神の社ですよね。
古事記でカミムスビの子と明言されているのは、焼け死んだオオナムチを蘇生させた𧏛貝比売(キサカイヒメ)と蛤貝比売(ウムカイヒメ)、そしてスクナヒコナです。
ほかにもいるようですが、メジャーどころはオオナムチと関わるこの三柱です。
(つづく)

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