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2019. 12. 30  
昨日の続きです。

『愛宕大権現』には、ちゃんとカグツチ神もいらっしゃいました。
地蔵菩薩の垂迹神である母・イザナミ様とご一緒に。

(以下wiki引用)
>愛宕修験では天狗信仰が盛んだったため、愛宕太郎坊天狗も祀った。(中略) 若宮を太郎坊大権現と称してカグツチをイザナミの第五皇子であるとしその化身が愛宕太郎坊であるとされた。(第五とするのは日本書紀の記述より天照、月読、蛭児、素戔嗚の順でその次の弟とされる為)

私、三貴子の誕生は、古事記しか知らなかった(両目と鼻を洗ったら生まれてきた話)のですが、日本書紀ではそんなことになっていたのですね。
古事記では、イザナミが死んでしまって、怒り狂ったお父さんイザナギの件でぶった切られてジ・エンドのお可哀想なカグツチ神ですが、第五皇子なんてことになっていたとは。

私はかねてから、ヒルコ・アワシマがそうであったように、カグツチも絶対に古くからめっちゃ信仰されていた重要な神だったんだよ!!と思っていました。
粗末に扱われる神は、大抵重要な神の法則。

日本書紀って、権力サイドに都合よく書かれてるから、素朴な口伝の古事記の方が信用出来る、的な雰囲気がありますけど、私は日本書紀は結構信頼に値すると思っています。
何故なら、メインの神話(歴史)の他に、別の伝承としてこのようなものがありますよ、と何パターンか提示してしてあるんです。葬り去ろうとすれば出来たはずなのに、律儀に残してくれた。

案外誠実なんです、日本書紀。

さて、愛宕大権現に戻りますが、どうも信仰を集めていたのは、イザナミ様ではありません。
本来の地蔵菩薩なら、イザナミ様のイメージにピッタリなのですが…地蔵菩薩は(以下wiki引用)

>サンスクリット語ではクシティガルバと言う。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」としている。
>大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる。

そのはずが。何かずいぶん違うことになってしまったんですよ。その名も

勝軍地蔵。

何じゃそりゃ…
いえ、名前は知っていたんですけど。定義山西方寺にも、古い質感の石仏様が祀られていましたから。
でも、何で勝軍???とは思っていました。

地蔵菩薩と言えば、ほかの菩薩様がジャラジャラと装飾品を付けて華美にしているというのに(釈迦の修業時代=悟りを開く前の菩薩だった頃、やんごとなき王子であった為)、地蔵菩薩だけは剃髪していかにもお坊さんです的な質素な身なりで、たまに何か装飾されているにしても、ネックレス程度。

そんな地蔵菩薩様が、いつの間にか勝軍地蔵になっていて、勇ましく馬に跨がっちゃって戦う気満々だよ!
何で菩薩が戦っちゃうんだよ!バトルは明王辺りに任せておこうよ!!

と、私は思うのですが、《勝軍地蔵》は当然に、広く武士の信仰を集めます。
伊達家もそうであり、政宗公の唯一無二の側近・片倉小十郎の息子も愛宕大権現を掲げて戦に出向いていった訳です。

そして、明治の神仏分離令によって、多くの愛宕権現は愛宕神社となり、祭神としてはカグツチ神がメインに残されることになったのです。
不思議なのは、他の神様が配祀される場合、元々のイザナミ様はともかく、イザナギ様まで付いて来ちゃうっていうことです。

いや…確かに父はイザナギ様だけど、このひと我が子カグツチをぶった切った本人じゃん?
カグツチ神もイザナギ様も、お互いに決まり悪く思わないんだろうか…

それとも、衆生の言い伝えでは、イザナギが我が子カグツチを殺した、ということにはなっていなかった、のでしょうか?
そうだったらいいな…と思います。

そして、これは仙台の愛宕神社独特だと思うのですが、普賢菩薩ととても縁が深いのです。
武士に人気のある仏様という認識はなかったので、意外に思って、自分で調べました。

思い掛けず面白いことになったので、続きは『その3』へ。
次回で最後になりますので、しばしお付き合い頂ければ嬉しいです。
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chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
定義山西方寺を崇敬。伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。透明水彩絵師。

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