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2020. 06. 01  
無為の神には、封じ込まれた歴史のヒントが隠されている。

古事記よりも更に権力者寄りである義務を持つ日本書紀(対外的、主に中国王朝に認めて貰う為の史書だから)でさえ、執筆した一流の文人達は、偽りを史書として残すのは本当はイヤなのだと、その偽りを示すヒントを、所々にひっそりと残してくれています。

きっと無為の神にも、その兄や弟、姉や妹に関するヒントを、何らかの形で残してくれているはずで、『ダミー説』は以下のようなものです。

1.三貴子の空気・ツクヨミは、アマテラスかスサノオのどちらかの存在を暗示している。

※ 私は、イザナ-が女神を示すように、ツクヨ-は女神であり、ついでに言うと、海神ワダツ-も、山神ヤマツ-も、本来は女神であったと思っています。アマテラスは本来、万葉集で歌われるように『あまてらす月』の女神である、と結論づけました。『アマテラス月神説とスサノオ分身説。』の連載をご覧下さい。

2.3姉妹の空気・コノハナチルヒメは、姉のイワナガヒメと同一もしくは、咲く花と対を成す散る花という、妹コノハナサクヤヒメの裏の顔を表している。

※ 私は『神話・童話・昔話で、何故か美人は妹な件。』の連載で、エピソードはなくとも空気コノハナチルヒメは出雲の八島士奴美神(ヤシマジヌミ。古事記ではスサノオ様とクシナダヒメの子として唯一名を残し、スサノオの数『八』を冠する大物)に嫁いだ姫神として名を残し、これはニニギに追い出されたイワナガヒメの新たな嫁ぎ先であろうと読み、チルヒメ=イワナガヒメと推論しました。でも、最近それが揺らぐ情報が入ったので、機会があったらまたお話ししたいと思います

3.空気・ホスセリも、兄ホデリ(海幸彦)か弟ホオリ(山幸彦)のどちらかと同一。
※ これから考察します

何故、ダミーを設けるなどと言うややこしいことになったのかというと、古事記も日本書紀も、それ以前に存在していたけれども失われた史書(わざと焚書されたと思う。天武帝…持統帝…不比等、誰だ?)をねじ曲げた《歴史》を《神話》というボカシ加工にして誤魔化した過程でそうなったのだろうと推察します。

ただ、アメノミナカヌシが出てこないのは、真の至高神であるからこそ、人間ごときの世界には干渉しない、始めから純然たる《神話の神》であり、モデルになった人間が存在しない神なのだと思います。

タカミムスビは、顔を出すを通り越してアマテラスを押しのける勢いで偉そうなので、神武帝に続く一族が信仰しヒルメと呼ばれた人間の巫女が仕えていた神か、天孫族の外戚として力を持っていた豪族(人間)がモデルなのでしょう。

カムムスビは母性的な神ですが、スサノオやオオナムチにそっと手を貸すだけで口出しする存在ではない、どうやら出雲サイドの神なのですが、私もその正体は推し測りかねます。

そして本番、スセリヒメと名が似たホスセリとは、どのような神であるのか?

古事記では、長男ホデリ(燃えさかる)・次男ホスセリ(燃え進む)・末子ホオリ(炎が衰える=無事にお産が終わる)という、そつ無く上手くまとめられてしまっているので、そつが無いようでいて案外葛藤を残してくれることが多い日本書紀を当たるのが良いでしょう。

古事記では謎の神・火須勢理は、日本書紀では如何様に記されているのか?
日本書紀本文によると、(現代語訳)

>燃え上がった煙から生まれ出た子を、火闌降命(ホスソリ)と名づけた。これが隼人(はやと)の始祖である。
>次に熱を避けてお出でになるときに生まれ出た子を、彦火火出見尊(ヒコホホデミ)と名づけた。
>次に生まれ出た子を、火明命(ホアカリ)と名づけた。これが尾張連(おわりむらじ)の始祖である。
>全部で三人の御子である。

……は い ?

真ん中の空気・ホスセリがいないんですけど?

(つづく)

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chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
定義山西方寺を崇敬。伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。透明水彩絵師。

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