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2020. 05. 27  
スセリヒメは、日本書紀には出て来ません。
オオクニヌシの嫡妻であるにもかかわらず、黙秘を貫かれています。

何故なら、日本書紀ではスサノオ様とクシナダヒメ様の唯一の実子がオオナムチとされているので、産まれたときから出雲の嫡子の地位を約束された立場であるので、入り婿する必要が無い=スセリヒメというスサノオ様の末娘を出す必要がないのです。

日本書紀、上手く隠したな。しかし我らには古事記がある!

スセリヒメ様の名前の表記は、
古事記:須勢理毘売命、須勢理毘売、須世理毘売
先代旧事本紀:須世理姫
出雲風土記:和加須世理比売命(わかすせりひめ)

古事記表記ですと、『ビメ』と読めますが、先代旧事本紀と出雲風土記に倣って、『ヒメ』と清音で行きたいですね。
濁点を付けずに、

スセリヒメ、の方が美しくありません?(それだけの理由ですすみません)

ただ、出雲風土記の『ワカスセリヒメ』と、古事記・旧事本紀の『スセリヒメ』が、同一人物かどうかは断言できない、と私は読んでいます。

何故か。例えばスサノオの息子・大歳神(オオトシ・敢えて漢字表記してみる)の系譜を辿りますと、

大年(初代?)
御年(オオトシの子)
若年(ミトシの子)

…と、多分これ、全員の名前が同じ《トシ》なんです。

区別をするために、一番年長の《トシ》は大年、その子供は《トシ》と呼び捨てにするもの不敬なので、御を付けて御年(ミトシ)。
更に《トシ》の名を引き継いで、若年(ワカトシ)。

この『若/ワカ』って、まさに若々しく活力のある神威を讃える美称に使われるのですが、単に新しい世代の者に付けて、その前の世代と区別する使い方もあるのです。

例えば、古事記には『大日孁/オオヒルメ』と対を為すかのように、『稚日女/ワカヒルメ』が出てくるのですが、この『稚/ワカ』は神威を讃えているのではなく、オオヒルメと区別を付けているのだと思います。

和加須世理比売の『和加/ワカ』も『若/ワカ』や『稚/ワカ』と表記が違うだけで使い方は同じ言葉です。
つまり、

スセリヒメは、複数人いた可能性がある。

(つづく)
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プロフィール

chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
定義山西方寺を崇敬。伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。透明水彩絵師。

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