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2019. 12. 24  
さて、今夜からクリスマスです。

…というと、「?」と思う人も結構いらっしゃると思うのですが、
クリスマスイブ=クリスマスの夜でございます。

ユダヤやローマや教会の暦が、日没から1日が始まるということで、24日没~25日没まで、がクリスマス当日となります。
日没は、地平線(水平線)の彼方に陽が落ちたら、と私は思っていたのですが、一番星が見えたら説もあるようです。

私は、案外キリスト教に縁があります。
例えば、夫とは宗教曲(当然にキリスト教の)を歌う合唱団と出会ったのですし、3人の子供たちは全員キリスト教系の幼稚園にお世話になったのですし、そもそも夫自身もキリスト教系の幼稚園出身(子供たちとは違う園)だったりします。

合唱団では、ミサ曲その他、これでもかと歌わされましたので(歌わされた、とウッカリ書く程度に、厳しい合唱団だった)、当然に、ラテン語の読み方、歌うときの発音、それ以上にもっと大切なこととして、その歌詞に込められた意味も教わりました。
最大限に、その曲に込められた意味を、心を、歌ってきたつもりです。

つもり、というのは、結局は私が、キリスト教の唯一なる絶対神に縋る理由を、全く必要としていない、神社の神やお寺の仏様に当たり前に手を合わせる、ありがちな日本人であるからでしょう。
八百万の神という多様性、初期の仏教がどのようなものであったかは私が不勉強故に知らないのですが、仏様の在り方もまた多様で、インドの神様を天部などに取り込んでいたりします。

そういう、多様性の共存や、モノにさえ魂が宿るという感覚が当たり前で、そうでないのは息苦しいのだと思います。
……というのが、漠然とした理由なのですが、本質的に

無理!その思考回路は絶対に無理!!理解不能!!!

と叫んだ理由がありまして。
それはまさに、クリスマスというやつなのでございます。

Merry Christmas ! と人々が陽気に叫ぶアレです。

ここで使われる Merry は、特に捻りもせずに『陽気な・浮かれた・楽しい』という意味です。
その辺が、私には違和感でした。

イエス・キリストは、自らをユダヤの王・神の子等と詐称したという罪で囚われの身となり、王冠ではなく茨の冠を被せられ、棘のついた鞭で打たれ、処刑場に至る道のりでは人々に石を投げられ、そして十字架に磔にされて死んだ…という、悲劇の人です。

イエス・キリストは、彼が愛した人間たちに殺されたのです。

Stabat Mater(スターバト・マーテル)という宗教曲があるのですが、これは『母が立っていた』という意味で、タイトルであると同時に、歌詞の冒頭でもあります。

Stabat mater dolorosa  悲しみの母は立っていた
iuxta Crucem lacrimosa, 十字架の傍らに、涙にくれ
dum pendebat Filius. 御子が架けられているその間

その後に続く歌詞も、マリアというひとりの母親の、胸が張り裂けんばかりの悲しみが続きます。

こんな死に方をした人が、生まれたとされた日、それがクリスマスです。
なのに、そんな人のお誕生日に、何故にうかれまくって、楽しく Merry Christmas ! なの!?
キリスト教徒は、全員脳味噌が誤作動してるのか!?

夫:『どうせ復活したんだから、いいんだよ』

……は い?

ちょっと待て。今、何つった???

私:『生き返ったから、死んだのは別にオッケーで、Merry Christmas ! なのかよ!』←思わず叫ぶ
夫:『そうなんじゃない?』←けろっと、サラッと
私:『そーゆーもん!?』
夫:『死んだのは一時的なことで、しかも死ぬことで人間の罪を背負ってくれたっていうありがたいことで、また神として天に上っていったんだから、無問題なんだよ』

夫が通っていた幼稚園は、キリスト教の教えについてはかなり厳格で、サンタはいないとか、無邪気な幼児がショックのあまりにギャン泣きしそうなことを、容赦無く教えてくれた幼稚園です。
そこで育った夫が言うんだから、多分本当にそうなんでしょう……

そう。
唯一絶対の神が、死ぬ訳がない

三位一体であるからして、人間として生まれたイエス・キリストは、神の子であると同時に、そもそもが神なのです。

でも。
私には、そこが理解不能なのです。
どうしても、共感出来ない。

仮の姿とは言え、人ひとりが、拷問を受けた末に磔にされて、死んだのに。その十字架の下に母マリアは立ち尽くし、涙を流したのに。

なのに、その非道い人間の仕打ちは、生き返ったら帳消しだというのか?
奇跡だ、救い主だと浮かれ、その誕生の日は、Merry Christmas なのか?

その時、私は心から思ったのです。きっと私には、一生理解不能だと。
あれほど宗教曲を誠心誠意歌った私だけれども、絶対にキリスト教徒にはなれないと。

尤も、敬虔なキリスト教徒は、クリスマスイブには厳粛なミサに出席し、お祭り騒ぎとは無縁のようですが。

私は毎年、家族でクリスマスケーキだけは頂く、年が明けたら初詣に行く、ありがちな日本人のままでいたいのです。
プロフィール

chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
定義山西方寺を崇敬。伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。透明水彩絵師。

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