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2020. 02. 15  
崇神天皇が、祟りを恐れて宮中から出した『倭大国魂神』。

この神様もまた、謎の神様です。
大国主の別名とか、大己貴の荒魂とか。大和国の地主神とか。

でも、大和大国魂神社の祭神を見ると、八千矛神と大己貴命で、既に大国主として被ってるんですよね。

再掲しますが、
主祭神:大和大国魂大神  ヤマトオオクニタマノオオカミ
配祀神:素盞鳴命 御年命 八千矛命 大己貴命 土御祖神                 
【スサノオノミコト ミトシノミコト ヤチボコノミコト オオナムチノミコト ツチミオヤノカミ】

私は、大国主は個人名ではなく称号であり、複数代に渡ったと思っているので、意図的に大己貴とか大国主という名を避けているなら、ああそうですか、

ヤチホコに特定する理由があるんですね。辺りで納得しますけれども。

で、素盞鳴命 御年命 八千矛命(大己貴命)
……と並べてみるとですね、

一代飛ばしてませんか?と言いたくなります。

スサノオ様の息子にしてミトシ神の父である、大年神は祀らないんですか?

それとも、大和大国魂大神=大年神、とでも言いたいんですか?

崇神天皇のエピソードでは、天照大神(鏡?)は豊鍬入姫命に押し付けて祀らせ、大物主(三輪山)は大田田根子に祀らせて収まっていて、倭大国魂神(どんな神宝?)はどこぞへ移動して(天照大神と違って行き先が伝わっていないけれども、今は奈良県天理市の大和神社に祀られている)市磯長尾市(いちしのながおち)に祀らせた所、これもどうにか鎮まった…ということになっています。

そうすると、大年神が大人気すぎて(?)、大物主とイコールとか、ニギハヤヒとイコールだとか、男神アマテラス(こちらが真の太陽神アマテラスであると言われる)とか、色んな路線があるので、結局、誰?となるんですが。

とにかく、崇神天皇を祟った倭大国魂神が鎮まる大和神社を探ります。

祭神は次の3柱。
中殿:日本大国魂大神
左殿:八千戈大神
右殿:御年大神


こちらでもヤチホコ神を御指名とは。意味があるのでしょうね、きっと。

そして、中殿(主祭神ですよね真ん中なら)の日本大国魂大神は不動ですが、左殿右殿の祭神については、諸説有りの状態のようですが、もうめんどいので今の祭神で判断します。

この配置だと、やっぱり中殿は大年神が相応しいと思うんです。単に世代的に。
大年神をすっ飛ばして、うんとメジャーという訳ではない御年神を担ぎ出す理由って、何なんだろう?
大物主も何代か引き継がれた称号だとすると、

大年神=@代目大物主=ニギハヤヒ=男神アマテラス=倭大国魂神でも一向に構わないんですけど。

でも、崇神天皇は、倭大国魂神(が宿る神器)と天照大神(が宿る神器)を並べて宮中に祀っていた訳で、わざわざ同神を違う名前で呼んでたの?という謎が生じてしまいます。が。

……深入りしないことにします。
絶対これ、めっちゃ深いテーマなのに決まってるので、どなたかにお任せしたいです……

それに、元々このシリーズって、謎の神社【志波彦神社・鹽竈神社】がタイトルですから!

つまり、鹽竈神社を始め、朝廷から祭祀料が寄せられていた計4社は、次の点で一致を見ます。

1.祟り神。
2.従わない者が居るクニにある。(淡路島は私の知識も土地勘もないので不明)


さて。
鹽竈神社の真の御祭神は、どのような祟り神だったのでしょうか?

ふう……、やっと、鹽竈に舞台を戻せます。
でも、このシリーズ、始めた時には5話くらいで終わると思ったのに、謎を掘れば掘るほど深くて疲労感ハンパないので、明日からしばらく別のお話をしようと思います。
なので、この【志波彦神社・鹽竈神社】シリーズの続編まで、少々お時間を頂きますね。

(つづく!)
2020. 02. 14  
古代の鳥海山は、活火山でした。
大和朝廷にとっては、蝦夷が住む異界である山の脅威は、祟りと恐れるものだったのでしょう。

そして、祭神の大物忌大神(おおものいみのおおかみ)の正体も不明。
これ、『伊豆国三島社二千束』と同じパターンだよ!

ひょっとすると、伊豆の方も、まつろわぬ民の征伐と関係があるのかもしれません。
だって、伊豆は出雲と縁が深いから…

そして、鳥海山のHPが言う社伝とやらの、『農耕神としての信仰』は、近世からというかなり歴史の浅いものであるようです。
鳥海山大物忌神社のゴチャゴチャについては、不思議に思ったのか調べた人がいるみたいで、

大物忌大神は、倉稲魂命、豊受姫神と同神。とかいうパターンもあるらしく、
無理矢理感がすごいです。

なんかもう、私も遠い目になってきたんですけど、ラストという事で…
『淡路国大和大国魂社八百束』

現在の、『大和大国魂神社』であるようです。

創建由緒は不明。……って、鹽竈神社も含めて全部不明なんですね。(遠い目)
何故、淡路国に大和を冠する式内名神大社が鎮座するのか、ということに対して、いくつかの説が出されているも決め手無し。
※ wikiに一説がありますが、一説である、という辺りに留まるようです

>古代の社殿は西向きで瀬戸内海に面していましたが、海上を通る船人が礼拝をせず祟りをなしたことから南向きに変更されたと伝えられます。(淡路島日本遺産HPより引用)

祟ってるじゃん……

私は、淡路の歴史については、淡路廃帝と呼ばれたお気の毒な天皇がいらした(明治天皇により名誉回復)程度に、讃岐、太宰府、伊豆などと並んで配流先というイメージしかない(地元の方、超すみません)んですが、大和朝廷とは、古代はよろしくない仲であったのでしょうか。

とりあえず、日本書紀では、めっちゃ悪し様に言われてますね。(以下現代語訳)

>子が生まれるとき、まず淡路洲(あわじのしま)が生まれたが、不満足な出来であった。
>そこで名付けて淡路洲(吾恥=アハジ)と言う。

そして、御祭神ですが、

主祭神:大和大国魂大神  ヤマトオオクニタマノオオカミ
配祀神:素盞鳴命 御年命 八千矛命 大己貴命 土御祖神                 
【スサノオノミコト ミトシノミコト ヤチボコノミコト オオナムチノミコト ツチミオヤノカミ】

ツチミオヤノカミは、どうやらこちらの神社にしか見られない神様のようですね。
正体不明ですが、こちらの土地神を曖昧~な感じにぼやかした名前でお祀りしたのでしょうか。

それ以外は、見事に朝廷に祟りそうなラインナップ。
絶対何か起こりそうなのに、何でわざわざ建てたんだよ……

それに、崇神天皇が、神威が強すぎる(要するに祟る)と言って、天照大神ともども宮中から追い出したのって、

倭大国魂神なんですけど、こちらの主祭神大和大国魂大神と同じですよね?


(つづく)
2020. 02. 13  
さて。何やら闇を感じる、鳥海山大物忌神社の御祭神についてです。

山形県神社庁の情報によると、

御祭神 大物忌大神(おおものいみのおおかみ)

あとは、住所が書いてあるだけ。

ほかの神社は、そこそこ有名だったり栄えてるっぽい神社の場合、公式HPにリンクが張ってあったり、写真が載ってたり、例祭日が書いてあったりするんです。
でも、鳥海山物忌神社は、めっちゃ由緒ある格式高い神社なのに、それしか情報がない。

対して、鳥海山物忌神社の公式HPによると、
でかでかと御祭神ってタイトルはあるのに、中身の文章は(ちょっと長い引用になります)

>後に、出羽國一の宮となり、朝野の崇敬を集めた。

>特に歴代天皇の崇敬篤く、八幡太郎義家の戦勝祈願、北畠顕信の土地寄進、鎌倉幕府や庄内藩主の社殿の造修など時々の武将にも篤く崇敬されてきた。

>中世、「神仏混淆以来、鳥海山大権現として社僧の奉仕するところとなったが、明治三年神仏分離に際し旧に復して大物忌神社となり、明治四年五月吹浦口の宮が国幣中社に列したが、同十三年七月に山頂本社を国弊中社改め、同十四年に吹浦・蔵岡の社殿を口の宮と称えて、隔年の官祭執行の制を定めた。

>昭和三十年に三社を総称して現社号となる。

>山頂の御本殿は伊勢野神宮と同じく二十年毎に建て替える式年造営の制となっている。

>現在のご本殿は平成九年に造営された。

(文章部分の引用終了。太字は私)

……皆さん、気付きました?

どこにも、大物忌大神(おおものいみのおおかみ)って書いてない。

>神仏混淆以来、鳥海山大権現として社僧の奉仕するところとなったが
というところに、「鳥海山大権現」とは書いてあるけれども、何か不満そうな雰囲気を感じます。

つまり、嬉々として神仏習合した訳じゃなくて、
「勝手に本来の祭神の名を隠して、大権現にしやがって……」みたいな。

で、上記に長々と引用した文章の後に、画像があるんです。
社殿などの風景の画像と一緒に、祭神について記述があります。(以下引用)

>社伝に倉稲魂命、豊受姫神を奉仕するとある。
>鳥海山を領く(くしはく/治める意)御神で農業をはじめ、衣食住の守護神である。

何かもう、堂々と、大物忌神を出さずに済ませたい感が満々なんだけど!?
(現地に行ってみて、由緒書きの看板でも確かめないことにはハッキリしませんが)

それに、ちょっと…待って?
wikiによると、

越国より始められた夷征は、慶雲から和銅の頃に庄内以北の着手に至ったが、当時この地方は原生林に覆われ、また南方を追われた蝦夷が群居し、常に噴煙を吐き時々大爆発する鳥海山の存在は朝廷軍にとって脅威であった。そのような状況で、もともと日本では山岳信仰が盛んだった背景もあって、朝廷は鳥海山の爆発が夷乱と相関していると疑ったのではないか、と『名勝鳥海山』では推測している。

ほらー!やっぱり祟ると思ってたんじゃん朝廷!!

(つづく)
2020. 02. 12  
因みに、鹽竈神社は破格ですけれども、820年に編纂された『弘仁式』の記録と同時期に、全国で祭祀料を寄せられていたのは、鹽竈神社の他には、

伊豆国三島社二千束
出羽国月山大物忌社二千束
淡路国大和大国魂社八百束の三社


『だけ』のようです。

何故、この三社なのか?

調べてみました。まずは、伊豆国三島社。
現在の三嶋大社(静岡県三島市)かと思われます。

祭神は次の2柱。

 大山祇命(おおやまつみのみこと)
 積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)

しかし、(wiki引用)
近年の研究では、三嶋神は「御島神」すなわち伊豆諸島の神を意味するとして、上記2説とも後世の付会とする見方が有力視される。
この中で、噴火の盛んな伊豆諸島で原始的な造島神・航海神として祀られたのが「ミシマ神」の始まりであるという。

そして、日照りの原因が「伊豆国神」の祟りと記録されていたり、複雑な事情なので割愛しますが、承和5年(838年)7月5日夜に上津島(神津島)で激しい噴火が発生したのも、三嶋神がらみの祟りとされています。

つまり、『伊豆国三島社二千束』の厚遇の理由は、やはり

三嶋神が祟るから盛大に祀らなければならない。

という理由なのでしょう。
次は、『出羽国月山大物忌社』

これを調べるのは、厄介でした。
何故なら、現在の月山には、『大物忌社』らしきものが、見当たらないからです。

鳥海山大物忌神社、ならあるんですけど。
でも、(以下wiki)
延長5年(927年)には『延喜式神名帳』により式内社、名神大社とされた。また、『延喜式』の「主税式」においても祭祀料2,000束を国家から受けている。『延喜主税式』によれば、当時国家の正税から祭祀料を受けていたのは陸奥国鹽竈社、伊豆国三島社、淡路国大和大国魂社と他に3社しかないことから、大物忌神社が国家から特別の扱いを受けていたことが覗える。

という訳で、しおがまさんのHPに、何故か月山とあったのは、誤記であったものと思われます。月山と鳥海山って、結構離れてるんですけど……
多分、鳥海山大物忌神社公式HPによると、

>大物忌神社は貞観四年(八六二)十一月官社に列し、延喜式神名帳には名神大社として、吹浦鎮座の月山神社と共に収載されている。

とのことですので、これでごっちゃになったのかもです。

同社社伝によると、創建は6世紀に遡るかなり古い神社なのですが、諸説有り不明、というのが学説のようです。
そして、御祭神は、

・・・・・・・・・・・・・・。

何か…闇を感じるんですけど?

(つづく)
2020. 02. 11  
このシリーズも6回目になりました。

自分でも、案外長くなってしまった感はしていますが、タイトルにわざわざ

謎の神社

と書いてしまったのは、間違いじゃなかったなーと今更思ってます。
そういう訳で『その5』の予告通り、舞台は再び鹽竈に戻ります。

鹽竈神社の公式HPを引用すると、

歴史の謎(← HPが既に太文字になってる)

鹽竈神社は祭祀料として正税壱万束を受けていた事は前述しましたが、当時全国で祭祀料を寄せられていたのは、他に伊豆国三島社二千束、出羽国月山大物忌社二千束、淡路国大和大国魂社八百束の三社で共に『式内社』でありますが当社に比べ格段の差があり、国家的に篤い信仰を受けていたにも拘わらず『延喜式』神名帳にも記載されず、その後も神位勲等の奉授をうけられていないというこの相反する処遇はどう解すべきなのでしょうか。

※ 前述したというのは、

鹽竈神社の創建年代は明らかではありませんが、その起源は奈良時代以前にります。平安時代初期(820)に編纂された『弘仁式』主税帳逸文には「鹽竈神を祭る料壱萬束」とあり、これが文献に現れた初見とされています。当時陸奥国運営のための財源に充てられていた正税が六十萬三千束の時代ですから、地方税の60分の1という破格の祭祀料を受けていた事が伺われます。しかし全国の各社を記載した『延喜式』(927年完成)の神名帳にはその名が無く、鹽竈神社は「式外社」ではありましたが中世以降、東北鎮護・海上守護の陸奥國一宮として重んじられ、奥州藤原氏や中世武家領主より厚い信仰を寄せられてきました。(以下略。太字は私)

↑ をかなり大雑把に訳しますと、

うちの神社って、何だか法外にお金を積まれてたんだけど、
その割に、存在をコソコソ隠されてたっぽいのは何故でしょうか?


っていう事ですね。(本当にかなり大雑把だけど外してないと思う)

これ、本当にしおがまさんの宮司さんも疑問に思ってるのかしら?
それとも、ホムペ読んだ人に、『さあ、この謎がキミには解けるかい?』と、ゲームを仕掛けてるのか、どっちかなあ。

私は後者だと思うんですが。
本当に、謎は謎のままに隠しておきたかったら、公式HPに載せないっしょ。

だから、最終的には外すかも知れないけど、このゲーム、ちと乗ってみましょうか。
取り敢えず、最初のコレは外してないと思うんで。

日本で一番多くの金を積む=日本で一番盛大にお祀り申し上げろ、っていうことですから、

単に朝廷にとってかなり尊くありがたい神様だからか、でなければ

めっちゃ手厚く祀らなきゃいけない祟り神だから。

の、どっちかしかないと思うんですけど?
プロフィール

chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
定義山西方寺を崇敬。伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。透明水彩絵師。

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