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2021. 06. 05  
スサノオ様は、太陽神、海神、雷神などの属性を持っていますが、《食の神》という属性も持っています。
つまり、出雲国造神賀詞に出てくるように、出雲国一宮の熊野大社の御祭神は、

伊邪那伎日真名子(いざなぎのひまなこ) 加夫呂伎熊野大神(かぶろぎくまのおおかみ) 櫛御気野命(くしみけぬのみこと)

です。
長い名前ですが、《伊邪那岐神の愛し子で祖神の熊野大神である霊妙なる食の神》という意味です。

イザナギパパって神話ではスサノオ様を勘当する冷たいパパなんですけど、天皇に奏上する出雲国造神賀詞と熊野大社の祭神としての名は、イザナギがめっちゃ可愛がっている子(しかも真名子にが付く太陽属性)であり、何故か食(ケ)の神なんです。
何がどうなっているのか不明ですが、

まさか天皇に奏上する祝詞で嘘は吐けますまい?

日本書紀の記述でも、男系で辿れば皇室の祖神はスサノオ様です。(もっと遡ればイザナギ神ですが、ギ・ミ神はめちゃくちゃ多くの子神を設けまくっていて、その子神には皇室以外の豪族の祖神もいるので、皇室の特別感を出すにはイザナギ神を皇祖とする訳にはいかない)

嵯峨天皇が素尊(素戔嗚尊)は則ち皇国の本主なり、故に日本の総社と崇め給いしなり(津島神社の社伝か口伝)とか言っちゃった程度に、宮中では記紀とは違う神話が語り継がれていたのでしょう。
記紀は編纂されたものの、その後はほっぽって置かれてあまり注目されていなかったのかもしれません。

そして、スサノオ様は出雲を本拠地にして出雲のクシナダヒメ様を正妻にしたので、いくら子を為していてもオオヒルメ(女神アマテラスの本名)の立場は、一夫多妻の現地妻です。
これはちょっと、皇祖神として祭り上げるに当たっては、対外的に格好が付かない。

天皇を祟ったということで、伊勢には女神アマテラスの両親、という建前のギ・ミ神&弟という建前のツクヨミ神は祀られた。
なのに、三貴子の一柱であり、素戔嗚という尊称を持つスサノオ様が、伊勢にこれっぽっちも祀られていないというのは、やっぱり不自然な気がするんですよね。

だから、伊勢の事情をよく知らない私は、安易に思い付いた訳です。

外宮の食の神、豊受大神=熊野大社のクシケミヌ神=スサノオ様なんじゃね?

スサノオ様なら、男系の皇祖神の《男神》ですから、女神アマテラスの内宮よりも前に外宮にお参りすべし、という決まりごとも納得がいきますし、伊勢なら出雲のクシナダヒメ様に配慮せず、皇祖素戔嗚尊とその妻神オオヒルメを祀ることが出来ます。

…という確証もない推理ゲーム的な思い付きだったんですが、ぐぐってみたら本当にあったんですねトヨウケ=スサノオ説。

考察としては「まつろわぬ日本の神々」斎藤英喜氏の「豊受大神・伊勢外宮へ遷座した未来の「天帝」の文章をを紹介しているブログさんにでリンク張って置きますね。


2021. 06. 04  
豊受大神とは、私は参拝したことはありませんが、多分日本一有名な神社・伊勢神宮の外宮におわす神様です。

トヨウケ、ということで、内宮のアマテラスが邪馬台国女王卑弥呼で外宮の豊受大神が第二の女王トヨだというロマンを持っている人も多いようです。

その程度に、女神アマテラスも謎が多い神様ですが、外宮の豊受大神に至ってはもう謎でしかない、というレベルのようです。
何しろ大神ですから。
そして、内宮と外宮には上下関係は無いというのが建前。内宮の主祭神・女神アマテラスは皇祖神という建前だというのに?

皆さん御存知の通り、明治天皇が行幸するまでの伊勢神宮は、長い間皇室が忌避しているんじゃないかと思うほど近寄らなかった宮であり、歴代天皇が足繁く通った上賀茂神社とか、銅鏡に現を抜かしていた称徳天皇でさえ真の宣託か確かめた宇佐八幡宮の方が、皇室には重要だったのは明らかです。

また、女神アマテラスが、常に側に置きなさいと仰ったはずの鏡を、その神威を恐れて宮中から出した崇神天皇は、要するに八咫鏡に祟られる覚えがある程度に、少なくとも《八咫鏡に宿る神》とは敵対していたはずの人間です。
その《八咫鏡に宿る神》が、本当に女神アマテラスであるのかは諸説有るところですが。

前置きが長くなりましたが、タイトルに戻ります。
私は東北住まいでそちらは土地勘ゼロなのでぐぐりましたが、伊勢神宮にはスサノオ様が祀られていない。

スサノオ様の御子神は祀られているのに?
蘇民将来由来の注連縄を飾る風習が残っているのに?


どうして、スサノオ様ご本人だけが伊勢から名を消されている?

で、ここで私は無責任に安易なことを言います。

外宮の主祭神がスサノオ様なんじゃないですか?灯台もと暗しって事で。

(つづく)
2021. 06. 03  
大物主=オオトシ神っていうのは、よく聞く説ですね。
少なくとも、古事記はそれを仄めかす…というよりも、結構あからさまに主張してますから。

スサノオ様のエピソードの後に、エンドロールのように記されているスサノオ様と妻神・子神の系図がありますが、それと同じように大物主のエピソードの後に、何故か急に登場するオオトシ神の系図。
まあ、

何故かも何もこれは大物主はオオトシ神の別名ですよとバレているのも同然なのですが。

代わりに否定されているのが、大物主は大国主の幸魂・奇魂である=同一神だよ、という記述ですね。
だって、スクナヒコナを失った大国主が、俺独りじゃ国造り出来ないよ~と嘆いていたところに、大物主が登場した訳で、同一人物(神様だけど)では話の辻褄が合いませんから。

辻褄を合わせるなら、大国主を名乗ることが出来る人物(神)は2人(柱)いた、ってことになります。
そして両者の勢力は協力関係にあった。

そして、系図の位置から言って大物主=大歳神なのですが、よく言及されるのが「海を照らしてやって来た」ものですから、渡来人だとか渡来神だとかいう説ですね。私は全く支持してませんけど。

出雲は海人族が交易で栄えていた土地です。
海人族なんですから、九州にも行くし半島にも行くし、行けば本拠地に帰ってくるのは当たり前であって、何でも彼でも渡来人っていう説は私はどうにも好きになれません。
仮に朝鮮半島からの渡来人なら、元は縄文時代以降そっちに渡っていた倭種である可能性が高いですし。

※ 朝鮮半島には、中華様同様に様々な民族が入り込んでは攻防を繰り返して、いちいち別名の国を建てる程度に連続性などありません。民族として遺伝子が安定するのは元王朝が入り込んだ辺りからです

で、海を照らしてやってきた神のことなんですが。

私、何で今まで気付かなかったのかなあ?
気付いている人はとっくに気付いているし主張しているんでしょうに、私残念なくらい間抜けだわ。

海(あま)を照らしてやって来た=アマテラスだって古事記は言ってるんじゃんコレ。

古代日本に住んでいた人々にとっては、天も海も同じ「あま」だった、って私はこのブログで何度となく自分で言ってきたのに!
何で気付かなかったんだよ!!

神は船に乗って空=天(あま)を渡る存在なのです。
だからヒルコもアワシマも船で去った。不具だったからではなく神だからです。


やはり、オオヒルメはヒルメでしかない。
巫女か、女族長的な存在の神格化なのだと思います。

大物主=大歳神=天照(アマテラスorアマテル)なんだよ。

と、それが本当であるかは私にもわかりませんが、少なくとも古事記はそう言っているという事です。
…なんて言うか、日本人って昔っからダジャレ好きだったんだね……


2021. 06. 02  
私は、ヒルコ=スサノオ様だと以前から思っていたんですけれども、対の存在のアワシマがクシナダヒメ様っていう発想は無かった。
ヒルコとアワシマは神話から推定すれば兄妹か兄弟で、スサノオ様は《出雲にいらしてから》クシナダヒメ様と巡り会い夫婦となった、という出身の違いが頭にあったからです。

でも、荒前姫がスセリヒメ様で、粟嶋神御魂がクシナダヒメ様なら、荒ぶるスセリヒメ様を止められます。
それは、クシナダヒメ様がスセリヒメ様の母神である可能性が高いからです。

スセリヒメ様は、日本書紀からは存在すら消し去られ、古事記の物語には登場するのに系図には記されなかった、迫害された姫神です。
それは、スサノオ様の末娘であり、末子相続の出雲ではスセリヒメ様こそが正当な後継者であったからでしょう。
天孫族の女王がオオヒルメ(天照の名は日本書紀では異文で登場する)ならば、スセリヒメ様は葦原中国の女王に匹敵します。

そしてスセリヒメ様はオオクニヌシの嫡后ですが、妾姫タギリヒメとその子神を重んじる皇統(多分そっちの流れが祖神に近い)からしてみれば、偉大な女神だからこそ邪魔な存在です。

スサノオ様には幾柱かの妻神がいて、たくさんの子神がいらっしゃいますが、出雲をさいごの地として名を残したスサノオ様の正妻にして、最も若い妻がクシナダヒメ様です。
何しろ、スサノオ様が出会ったクシナダヒメ様は童女(古事記)だったり、まだ胎児(日本書紀異文)だったりして、かなり年が離れているからです。

ならば、系図に残されなかっただけで、末娘のスセリヒメ様の母神はクシナダヒメ様であり、この繋がりは重要だからこそ残されなかったと思うのです。

…とすると、瀬織津姫の母神もクシナダヒメ様なんですか?父神はスサノオ様なんですか!?という巨大な謎が発生してしまうんですけれども。

でも、忌避された女神であるスセリヒメ様が、無視することの出来ない荒ぶる恐ろしい女神・荒前比売命として伊勢に祀られ、しかしその恐ろしいほどの神威を和らげる為にクシナダヒメ様が共にいらっしゃるのかもしれないと思うと、少しの救いを感じます。

でも、父神のスサノオ様がいらっしゃらないのは?
私は、伊勢にスサノオ様が祀られている、という話は聞いたことがありません。
土地勘と情報量とどちらも不足している私が知らないだけで、実はどこかの摂社か末社に謎の神と同神とか言って祀られているのでしょうか?
※ 御存知の方教えて下さい

イザナギ・イザナミ夫妻神とツクヨミ神は天皇を祟ったので、伊勢に天照の両親と弟が祀られていないのはまずかったということで祀られるようになったそうですが、

記紀共に天照大神の弟神とされるスサノオ様は、伊勢に祀らなくても祟らないんですか?
それとも既に祀られているんですか?


天孫ニニギ尊がオオヒルメが産んだスサノオ様の子の血筋だというのなら、嵯峨天皇が宣ったようにズバリ

「素尊(素戔嗚尊)は則ち皇国の本主なり、故に日本の総社と崇め給いしなり」(津島神社の社伝か口伝)ってことで、子孫たる皇統を祟ることはないのでしょうか?

まあ私はスサノオ様が皇祖神の一柱であるのは確実だと思っていますが明治天皇が即位して真っ先に行幸した神社が氷川神社である程度に。

そして今回、色々な想いを馳せることになった、荒前姫様という激しい神威の女神様に、いつか会いに行きたいと思います。


2021. 06. 01  
古代は一夫多妻ですので、腹違いのきょうだいはあっても父親ちがいのきょうだいは滅多に無いんですよね。
あるとしたら、未亡人となった女性(女神)が再婚したケースくらいでしょう。
出雲派の私としては、荒前姫の母神=瀬織津姫の母神と伊勢が想定した女神様がどなたなのか、是非とも知りたいところです。

そして、荒前姫を鎮める神として、とうして少名毘古那(すくなびこなのかみ)という古事記表記でリスペクトを表し、どうして日本書紀の少彦名命を採用しなかったのかも知りたいです。

荒前姫を抑えることが出来るのなら、スクナヒコナ神は荒前姫に縁のある神であるはずで、そんな姫神は

オオナムチ神の嫡后スセリヒメ様しか思い浮かばないんですけど?

でも、祭神として表記されている、元の粟嶋神御魂(あわしまのかみのみたま)って、普通に読めば

不具の子として生まれた為、ギ・ミ神の子の数には入れられずに舟に乗せて流された蛭子神の推定妹の(性別表記が無いが女性に関する御利益が多いので女神と思われる)粟島神(アワシマ)が特に捻らずに出てくるんだけどどうよ。
※ 響きから言ってヒルコは太陽神でアワシマは豊穣の女神だと思う。ヒルコと対になるなら月神かもしれない。

で、今更アワシマ神をぐぐったんですが、取り敢えずwiki張っときますね。

wikiだけで、既にかなり面白い。いきなり

>和歌山県和歌山市加太の淡嶋神社を総本社とする全国の淡島神社や淡路神社の祭神であるが、多くの神社では明治の神仏分離などにより少彦名神等に置き変えられている。

…と来るとは。
つまり、伊勢の粟嶋神御魂も、粟島神だったのにスクナヒコナ神に置き換えられた可能性がある。

確かに、スクナヒコナはオオナムチとコンビで薬効あらたかな温泉に祀られたりしている訳で、婦人病にご利益があるとされたアワシマを消す為に被されたというのは納得がいきます。

そして、婆利塞女(ばりさいじょ)説も興味深い。
婆利塞女のエピソードは私は知らなかったのですが、名が酷似した頗梨采女(はりさいじょ/はりさいにょ)の名なら、何度もお目にかかっております。
何しろ、

スサノオ様と同一視された牛頭天王のお后様でいらっしゃり、当然にクシナダヒメ様と同一視された女神様ですから。

(つづく)

プロフィール

chikaru414

Author:chikaru414
日本の神話と神社仏閣、それにまつわる歴史が好きです。
スサノオ様、スセリヒメ様はじめ出雲の神様と水神様推し。
ホツマツタヱ・富家伝承お断り。

定義山西方寺を崇敬。秋篠宮家と伊達政宗公を尊敬する伊達家家臣末裔です。
透明水彩絵師。

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